こんにちは、ゆたかみわーくです。

最近オールドカメラ、オールドデジカメがはやっているようですね。

少し古い性能が逆に味やエモさになったり、最近ではみられないデザインが個性的でかっこよかったりするようです。

確かに、今の時代に昔のようなフラットなデザインのカメラや、スイッチを兼ねたスライド式レンズカバーを搭載したカメラは無いですよね。

今見てもかっこいいなと思うデザインも多々あります。

あるいは、カメラというより銃のような形のものだったり、レンズ部分がクルクル回るものだったりと個性的なデザインも多くあります。

とても魅力的にみえたりもするんですが、当時を生きていなかった方には手を出す前に注意しておいてほしいなと思ったことがあるので、今回の記事ではそちらを紹介しようと思います。

一番の問題は写真の取り出し

フィルムカメラを買ったけど、フィルムをどうすれば写真が手に入るのか分からない…という人もいらっしゃるようです。

デジカメでもそんなことが…あるかもしれません。

古いデジカメにおける取り出しの問題ケースとしては次のようなことが考えられます。

  • Bluetooth、WiFiが使えない
  • 現在の規格のケーブルが使えない
  • 記録媒体が読み込めない、現在の記録媒体が使えない

Bluetooth、WiFiが使えない

対象のデジカメがどのくらい古いものかによりますが、BluetoothやWiFiでスマホやPCと接続して撮影した写真のデータを転送する機能があるとは限りません。

ちなみに、私が持っているGM1S(2014年製)はスマホの専用アプリと接続してWiFiで写真を転送する機能があるので、2014年くらいのデジカメであれば、利用できる可能性があります。

私が持っているLUMIX GM1S(2014年発売)

現在の規格のケーブルが使えない

現在はほとんどのデジタルデバイスの接続にはUSB type Cケーブルを利用するのが主流ですが、それはここ数年のこと。

オールドデジカメのほとんどはUSB type Cケーブルは使えないと思ってよいでしょう。

データ転送用ではなく、どちらかというと、映像出力用のケーブル接続端子しかついてないものが多いでしょう。

GM1SはMicro HDMI(type d)とMicro USB(type b)

記録媒体が読み込めない、現在の記録媒体が使えない

メモリースティックマルチメディアカード、聞いたことありますか?

双方ともかつて存在した小型のカードタイプの記録メディアです。

メモリースティックはSDカードに対抗するメディアとしてソニーが開発していたメディアで、マルチメディアカードはSDカードの前身となった記録メディアです。

カメラがソニー製であればメモリースティックを利用する可能性があります。

カメラがかなり古いものであればマルチメディアカードが利用される可能性があります。

今、対応する記録メディアをどうやって購入するか、どうやってデータを取り出すことができるか、事前に確認が必要です。

SDカードであったしても、記録容量や転送速度で種類が分かれており、今販売している高速・大容量タイプのSDカードは昔のデジカメでは対応していない可能性があります。

しっかり確認しましょう。

GM1SはSDカード(通常サイズ UHS スピードクラスが1でスピードクラスが10)

バッテリーに注意しよう

写真の取り出しももちろんですが、そのオールデジカメを動かすためのバッテリーにも注意しましょう。

手にした古いデジカメに対応した古いバッテリー、あらかじめセットされた中古のバッテリー以外にあるでしょうか?

せっかく手に入れたオールドデジカメがすぐに無くなるバッテリー1つのみしか使えないというのも残念ですよね。

事前に確認しておきましょう。

左下が純正バッテリーで、右のが予備バッテリー

起動とAFの速度

オールドデジカメは今のスマホやデジカメよりも立ち上がりが速くないものが多いです。

また、オートフォーカスも遅く、迷い、外すことも多いです。

それも含めて楽しむ心で望まないと、スマホに慣れているとストレスになることも多いでしょう。

オールドデジカメであればエモい写真が撮れるとは限らない

これはあくまで私見です。

オールドデジカメに手を出す理由の一つにはアイテムとしてのカッコよさとは別に、撮れる写真がエモいというものがあります。

オールドデジカメの質的な古さや現在からみると不足がちな画素数がエモさを生む要素になり得ることもあるとは思います。

ですが、オールドデジカメであればエモい写真が撮れるとは限らないと思っています。

なんというか、やっぱりデジカメ選びから風景の切り取り、色味まで、エモ要素を見抜くセンスのようなものがあって、それが磨かれないとよい写真は撮れないと思いました。

簡単にエモさを演出するのであれば、ニコンのイメージングレシピや富士フイルムのフィルムシミュレーション、パナソニックのLUMIXで利用されるようなlut(ルックアップテーブル:色やトーンを変換するためのプリセット)でいい感じの設定を選択をするのが良いと思いました。

それらを使っていくうちにオールドデジカメを扱うセンスも養われていくと思いました。

以下は私がGM1S+7artisan 18 mm F6.3(極薄のMF中華レンズ)で撮影した写真です。

エモい?
レンズ交換式の場合はレンズの良し悪しも画質に影響しますよね
京都の錦市場のアーケード

さいごに

色々書かせていただきましたが、ただデジカメ黎明期から生きていて知っているだけで、私にもセンスはありません。

だからFuji FilmのX-M5とか欲しいなぁとか思いながら眺めています。

GM1Sを持っているのは、たまたまそれが今自分が持っている最新のカメラだというだけです。

ですが、データの取り出しやバッテリーに困る可能性は事実です。

オールドデジカメを手にする前にこれらには注意をしてください。

この記事は以上です。

最後までご覧いただきありがとうございました。