こんにちは、ゆたかみわーくです。

当サイトではオープンソースの動画編集ソフトウェア「Olive」を使った編集テクニックなどを紹介しています。

【簡単無料の動画編集】編集ソフトOliveを使った動画作り
【これで使える！】動画編集ソフトウェアOlive のトランジション
【どうやって直すの？】動画編集ソフトウェアOliveの画面がおかしくなった時

現在Oliveのバージョンは0.1となっており、上に掲載のリンク先で紹介している内容は0.1向けとなっています。

DaVinci Resolveという高機能な動画編集ソフトウェアと比較した際にも触れましたが、使いやすいインターフェースと軽快な動作が特徴のOliveではありますが、機能にはよく言えばシンプル、悪く言えば少ないのが現在です。

【動画編集ソフト比較】DaVinci ResolveをダウンロードしてみたのでOliveと比較してみた。

ですがOliveは日々進化しており、現在0.2が開発中になります。

そんなわけで今回は開発中のバージョン0.2におけるOliveの進化点を見ていきたいと思います。

【期待して待とう】0から作り直されて進化中のOlive 0.2

タイトルでも触れていますが、0.2は0.1への機能追加ではなくて、0から作り直して制作しているとのことです。

最高のビデオ制作を可能にするためとのことで、なかなかの気合の入れように期待が膨らみますね。

それではOlive 0.2で変わる箇所を見ていきましょう※。

※以降の画面はアルファ版のものになるため、変更される可能性があることをご了承ください。

Node Compositing（ノード コンポジティング）

タイムラインに設置したビデオやオーディオ素材に対するエフェクトを視覚的に線でつないだ状態で表示するNode Compositingが導入されます。

画面左上に設けられたNode Compositingのためのノードエディターではあらゆるエフェクトを柔軟に接合して効果を複合させることができ、その様はエフェクトをビジュアルプログラミングしているかのようです。

更に、ノードエディターで設定したエフェクトはテキスト（xml）で定義されており、コピー&ペーストで別のビデオやオーディオに同様のエフェクトを素早く適用することができるようになります。

  • 左上のノードエディターにタイムラインで選択中の素材のノードが表示されている
  • 右クリックからエフェクトを追加
  • 追加したエフェクトをドラッグして線上へ
  • 追加したエフェクトが一体化
  • エフェクトのパラメータを変更すると右側のプレビュー画面に反映されていることがわかる
  • ノードエディタの内容をコピー&ペーストでテキストエディタに貼り付けるとXMLになっている

Color Management（カラー マネジメント）

OpenColorIOという業界標準の色空間マネジメント用オープンソースライブラリを利用することでOlive上のすべての素材の色を最小限の労力で統一することができるようになります。

なおOpenColorIOは、Sony Pictures Imageworkが自社のカラーマネジメントシステムを一般公開したものらしいです。

  • Olive 0.2のカラーセレクター

Disk Cacheディスクキャッシュ

プレビュー時に可能な限りスムーズな再生ができるように、バックグラウンドでフレームをレンダリングしてキャッシュする機能が追加されます。

キャッシュファイルの保存先や容量はユーザが指定できるので、指定した分に相当する容量のフレームのみキャッシュされます。

これにより、4K映像の編集時でもOliveはパフォーマンスを維持できるとのことです。

  • タイムライン上部が緑色になっているところがキャッシュされた部分
  • キャッシュの保存先・容量は設定から変更可能

Olive 0.2を試す方法と注意点

※以下に記載の内容は利用者の環境により異なる場合があります。また、試用は自己責任で行ってください。

Olive 0.2を自分で試してみたい場合は次のダウンロードページのURLから各自のOSに対応した0.2のインストーラーをダウンロードしてインストールするだけで利用することができます。

https://www.olivevideoeditor.org/download.php

ただし、次の点に注意が必要です。

  • 0.1をインストールしている場合上書きされてしまう
  • 0.1で作ったプロジェクトは読み込めない
  • インターフェースが若干変わっている
  • 動作がかなり不安定である

今までのスクリーンショットからも見て取れたと思いますが、ノードエディターがペインが左上に入ったことで、0.1の時から若干インターフェースが変化しています。

  • Olive 0.1のインターフェース
  • Olive 0.2のインターフェース

また動作が不安定という面では、私の環境では映像をトラックに配置するだけで落ちる可能性があるような状態で、各素材に対するノードの追加時も、これは本来繋がらないんじゃないのかというもの同士が意味もなくつなげてしまえる状態です。

正直な意見として、私の環境ではまだOlive 0.2で映像を作ることは不可能だという感想です。

なのでタイトルのとおり「期待して待とう」です。

まとめ

Olive 0.2の新機能をまとめますと次の通りです。

  • ノード コンポジティングで複合エフェクトを柔軟に作成でき、再利用もできる
  • OpenColorIOを用いたカラー マネジメントで素材同士の色調の統一の労力が最小限になる
  • バックグラウンドでのディスクキャッシュで編集中の動画の再生がスムーズになる
  • アルファ版はかなり不安定なのでお試しは自己責任で

いかがでしたでしょうか？

まだまだなところも見られますが、進化は大歓迎のOliveです。

0.2の完成を期待したいですね！

この記事は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。